本当に人が見ているのはその人の普段の言動。製品もそうなのかもしれません。
人は人のいったいどこを見ているんでしょう。
会社の上司が会議で話した内容でしょうか。
その時の態度でしょうか。
「この人についていきたい」って思う瞬間って、もしかしたら、ピンチのときの上司の立居振舞だったりしますよね。
「自分が責任とります」とか、「言い訳する前に事実を究明せよ」とか、かっこいい台詞を聞くとしびれますね。
でもね、本当に人が見ているのは、普段の言動なのかもしれません。
女子社員がお茶を運んできてくれた時に、さりげなく「ありがとう」って言えたり。
電車の中で老人に席を笑顔で譲ったり、直接、仕事と関係ないところで垣間見せる、人間性に人は惹かれるような気がします。
製品もそうなのかもしれません。本来の性能だけでなく、普段の働きぶりが可愛かったりするんですよね。
掃除機のルンバってありますよね。掃除の能力は普通かもしれませんが、誰も見てないところ、誰も見てない時間に、一生懸命掃除しているように、
見・え・る・ん・ですよ!
愛おしいじゃないですか。
製品、技術の機能を追求する品質工学の専門家は、本来機能と付帯機能についてもじっくり考えたいんですよ。
2015.4.21