要素が一つしかない簡単な構造の問題は、かえって解決しづらいもの。
「複雑ってどういうこと?」
って、いろんな要素が絡み合っている様子のことですね。
要素が一つしかない、簡単な構造の問題は、かえって解決しづらいものです。
それは、要素そのものを解決しなければならないからなんです。
複雑な問題は、要素と要素の組み合わせ方が問題なので、まだ手の打ちようがあります。
例えば、利益が上がらないという問題なら、次の公式から要素ごとに問題を探してみるでしょう。
利益=売上―原価
ここで売上が上がればいいのに、上げられないと悩むか、
売上=単価×客数×リピート率
と書き換えて、単価を少し上げてみようか。
単価を下げて、客数を増やしてみようか。
などと考えることができますね。
さらに、
原価=経費+原材料費
とすれば、経費を抑える手はないか、と考えることもできるでしょう。
一つ一つはほんのちょっとずつでも、各要素で積み上げると大きくなりますね。とくに、掛け算で効いてくる場合はなおさらです。
全部の要素が一切手をつけられないようなら、諦めるという解決策もありますが、
まあそれでも、要素はさらに細かく分解できるものですから、問題の要素を一つにしないことですね。
解決すべき課題は一つであっても、
その要素を複数にして解決しよう
という考え方です。
これは製品開発でも同じなんです。
詳しくは、また別の機会にお話ししますね。
2015.4.23