分かりやすい説明は要らないのか?
二十五年ほど前から空手の指導者やってました
空手を初心者に教えるとき
分かりやすいとよく言われましたね
しかし
残念なことに
説明を聞いてよくわかった選手が
全員、強くなったわけではありません
先輩からは
説明はいらん、身体で覚えさせろっ!
と言われました
確かに、その先輩が指導すると
選手は強くなるんですよ
もうちょっと正確にいえば
その先輩の指導について行った選手は
強くなるんです
強くなる選手より
ついていけない選手が多いのが問題だったんですけどね
今思えば、もう少しうまく教えられたのになあ、っと悔やまれます
絶対達成コンサルタントの横山信弘さんに教えていただいたんですが
学習には四段階があります
第1段階が無意識的無能
第2段階が意識的無能
第3段階が意識的有能
第4段階が無意識的有能
です
空手なら
最初はやり方がわからないので出来ないのです(無意識的無能)
やり方を知っても、すぐには上手になりません(意識的無能)
上手にはなりませんが、やり方の説明が分かりやすいと
スッキリするんですね
でも、まだまだ練習が足りないので強くはなりません
ここで説明はいらん、身体で覚えろ
って理解することなく
練習させられると
練習することが確実に重ねられるんですよ
ここが強くなるためにもっとも大事なステップ(意識的有能)なんですよ
頭で分かった気になると練習しない傾向があるんですね
練習を重ねると、そりゃ、強くなりますよ
もう意識しなくてもできる状態(無意識的有能)なんです
大事なことは
よく効くやり方を体験してから
理屈を知ることなんです
その順番が大事なんです
説明が分かりやすくていいのは
体験した後なんです
体験する前に分かりやすい説明は無用
なんです
いや、むしろ不必要かもしれません
分かった気になって練習しなくなるからです
先輩の言う
説明はいらん、身体で覚えさせろ
というのは順番のことだったんですね
身体で覚えたあとに説明はやっぱり要るんですよ
学習の四段階を知っていればなあ
ということです
でも、その経験があればこそ
今、コンサルティングに活用させていただいてます
まず、体験してもらうこと
次に、分かりやすく説明すること
今日もコンサルティングの第四段階を目指しています